「野焼き」とは、枯れ草や廃棄物などを屋外で直接燃やす行為を指します。かつては農作業の一環として一般的に行われていましたが、現在では多くの問題点が指摘されています。

野焼きによる影響

  • 大気汚染
    野焼きによって発生する煙には、微小粒子状物質(PM2.5)有害な化学物質が含まれており、健康被害や環境悪化を引き起こします。
  • 火災の危険
    風の影響で火が飛び火し、周囲の森林や住宅地に燃え広がる危険性があります。
  • 生活環境への悪影響
    悪臭や煙によって、周辺住民の生活環境に大きな支障を及ぼすケースも少なくありません。

法律による規制

日本では「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」により、原則として野焼きは禁止されています。違反した場合、指導・命令、さらに罰則が科されることもあります。

ただし、以下のような例外も認められています。

  • 農業、林業または漁業を営むために必要な焼却
  • 風俗習慣上または宗教上の行事による焼却(例:どんど焼き)
  • 災害の予防、応急対策または復旧のために行う焼却

これらの例外であっても、周囲への影響を最小限に抑える配慮が求められます。

まとめ

野焼きは、かつての生活習慣として重要な役割を果たしてきましたが、現代では健康・安全・環境への影響が大きな問題となっています。行為を行う際には、法律の規制を十分に理解し、地域社会への影響にも配慮した慎重な対応が求められます。

〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄5丁目19-31 T&Mビル3F-3X
行政書士吉田哲朗事務所
吉田 哲朗
TEL052-380-3173
Mobile:090-6090-0386
Email:info@office-yoshida-te.com
Facebook
Instagram
X(Twitter)

投稿者プロフィール

吉田哲朗
吉田哲朗