
1.中間処理とは何か
中間処理とは、排出された産業廃棄物をそのまま最終処分するのではなく、
再利用や減量化を目的として、破砕・選別・脱水・焼却などの処理を行う工程をいいます。
この工程によって、廃棄物の体積を小さくしたり、有用な資源を取り出したりすることで、
最終処分場への搬入量を減らし、資源循環型社会の形成に貢献しています。
2.中間処理の基本的な流れ
産業廃棄物が排出されてから最終処分に至るまでの流れは、以下のように整理できます。
- 排出事業者による分別・保管
発生した廃棄物は、種類ごとに分別して適切に保管されます。 - 収集運搬業者による運搬
許可を受けた収集運搬業者が、廃棄物を安全に中間処理施設まで運びます。 - 中間処理施設での処理
ここで、破砕・選別・焼却・圧縮・脱水などの工程を経て、廃棄物が資源や減量物に変わります。 - 再資源化または最終処分へ
中間処理で得られた再生資源はリサイクル業者へ、
それ以外の残渣(ざんさ)は最終処分場へ搬入されます。
3.主な中間処理の種類
中間処理には、廃棄物の性質に応じて多様な方法があります。代表的なものを以下に示します。
- 破砕処理(シュレッダー処理)
廃プラスチックや金属くずなどを細かく砕き、選別しやすくします。 - 焼却処理
可燃性の廃棄物を燃やして減容化し、エネルギー回収(熱利用)を行う場合もあります。 - 脱水・乾燥処理
汚泥や廃液などを水分除去し、処分やリサイクルを容易にします。 - 選別処理
混合廃棄物を材質や性状ごとに分け、再利用可能な部分を取り出します。
4.中間処理の重要性
中間処理は、単に「処理の途中段階」という意味にとどまりません。
適切な中間処理を行うことで、環境負荷を軽減し、資源を有効に循環させることができます。
一方で、処理工程が不十分であると、
再資源化の効率が下がり、結果的に最終処分量の増加につながるおそれもあります。
したがって、中間処理施設の技術力や管理体制は、廃棄物処理全体の品質を左右する重要な要素といえます。
5.排出事業者が注意すべきポイント
排出事業者は、廃棄物を適切に委託する責任があります。
中間処理を委託する場合は、次の点に注意することが大切です。
- 許可業者であることを確認する
処理業許可証の内容(品目・期限・所在地)を必ず確認しましょう。 - 委託契約書・マニフェストを正しく交わす
委託契約書とマニフェスト伝票は、法令上の義務です。 - 処理後の行方を確認する
再資源化されたのか、最終処分されたのかを追跡できる体制を整えることで、
法令違反や不適正処理を防ぐことができます。
6.まとめ
中間処理は、産業廃棄物のリサイクルや最終処分を効率的に進めるための**要(かなめ)**です。
処理の流れを理解し、適正な委託を行うことで、
環境保全と企業の社会的責任を両立することが可能になります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。
実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。
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