1.清潔保持義務とは何か

土地や建物を所有・使用する事業者には、環境衛生の観点から「清潔保持義務」が課されています。これは、建物内外の衛生状態を維持するだけでなく、敷地全体を衛生的に保つ責任を含みます。事業の性質によっては、産業廃棄物が多く発生する場合もあり、衛生環境の悪化を招かないよう、日常的な清掃・管理が求められます。


2.産業廃棄物と清潔保持義務の関係

産業廃棄物は、事業活動から生じる廃棄物のうち法令で指定されたもので、適切に管理しなければ、臭気や害虫、汚水の発生などにつながります。これにより近隣住民や従業員の健康に影響を与えるだけでなく、地域社会との信頼関係を損なう恐れもあります。したがって、産業廃棄物の適正処理は、清潔保持義務の一環として非常に重要です。


3.保管場所の衛生管理が鍵

敷地内で一時的に廃棄物を保管する場合には、保管場所の選定や囲い、掲示板の設置、飛散・流出・悪臭の防止など、細かな規定があります。建物の裏手や倉庫の一角など、人目につきにくい場所でも衛生状態の維持が不可欠です。悪臭や汚水が発生すれば、違反と判断されることもあるため、定期的な点検と清掃が求められます。


4.日常管理と社内体制の整備

清潔保持を維持するためには、社内のマニュアル整備や記録の仕組みが必要です。廃棄物を「いつ」「誰が」「どこで」「どのように」管理したかを記録することで、社内トラブルや行政調査への対応もスムーズになります。また、責任者の明確化や従業員教育も、継続的な清潔保持には欠かせません。


5.委託先にも注意が必要

産業廃棄物を外部の収集運搬業者や中間処理業者に委託する場合でも、排出事業者としての責任は残ります。委託契約書やマニフェストの適正な運用が求められ、不適正な処理があった場合には、排出者も行政処分の対象となる可能性があります。許可業者かどうかの確認はもちろん、実績や処理内容のチェックも必要です。


6.違反時のリスクと企業への影響

清潔保持義務や廃棄物処理義務に違反した場合、改善命令や罰金、ひいては事業停止などの重い行政処分が科されることもあります。さらに、地域住民や取引先、株主といったステークホルダーからの信頼を失うことにもつながり、企業価値の低下にも直結します。


7.まとめ:清潔保持は信頼経営の第一歩

清潔保持義務は、外見を整えるだけでなく、廃棄物の適正処理を通じて、地域社会との信頼構築に寄与するものです。とりわけ産業廃棄物に関する対応は、法令順守と企業責任の象徴でもあります。日々の積み重ねによる衛生管理と明確な体制づくりが、持続可能な事業経営の基盤となります。

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吉田哲朗
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