
リサイクルとは、使い終わったものを再び資源として活用する取り組みのことです。
産業廃棄物や一般廃棄物を処理する中で、環境への負担を減らし、限りある資源を有効に使うために欠かせない考え方です。
ここでは、代表的なリサイクルの種類をわかりやすく整理して解説します。
1.マテリアルリサイクル(再資源化)
マテリアルリサイクルとは、使用済み製品を原材料として再利用する方法です。
たとえば、使用済みのプラスチックを細かく砕いて再び樹脂原料に戻す、廃ガラスを溶かして新しい瓶を作る、といった形です。
金属・ガラス・紙・プラスチックなどが対象となり、最も一般的なリサイクル方法といえます。
この方法の特徴は、「素材として再利用できる品質が保たれている」こと。
一方で、異物混入があると品質が下がり、再利用が難しくなるため、分別の精度が重要になります。
2.ケミカルリサイクル(化学的再利用)
ケミカルリサイクルは、廃棄物を化学反応によって原料や燃料に戻す方法です。
たとえば、使用済みのプラスチックを化学的に分解してガスや油に変え、再びプラスチック原料や燃料として使う取り組みが該当します。
この方法は、マテリアルリサイクルでは再利用が難しい混合プラスチックや汚れた廃材にも対応できる点が利点です。
ただし、設備コストやエネルギー負荷が大きく、効率的な運用が課題となっています。
3.サーマルリサイクル(熱回収)
サーマルリサイクルは、廃棄物を燃焼させる際に発生する熱エネルギーを再利用する方法です。
焼却施設の熱を使って発電したり、地域の温水プールや給湯施設に熱を供給したりする事例があります。
本来「再資源化」とは異なりますが、廃棄物の持つエネルギーを有効利用できることから、
最終処分量を減らす重要な手段として注目されています。
4.リユース(再使用)
リユースとは、まだ使える製品や部品をそのまま再利用することです。
中古品の販売や、再生可能な容器の回収などがこれにあたります。
産業廃棄物の分野では、解体現場で回収した資材や機械部品を再整備して使うケースもあります。
リユースは製造エネルギーを必要としないため、最も環境負荷が少ないリサイクル形態とされています。
5.バイオリサイクル(生物的再利用)
バイオリサイクルは、食品廃棄物や木くずなどを微生物の働きで再利用する方法です。
堆肥化やバイオガス化が代表的で、発酵や分解の過程を通じて、農業資材や再生エネルギーとして利用されます。
特に食品リサイクル法の改正以降、自治体や企業での導入が進んでいます。
まとめ
リサイクルと一口に言っても、その方法や目的はさまざまです。
廃棄物の種類や性状に応じて、最も適した処理・再利用ルートを選ぶことが大切です。
今後は、リデュース(発生抑制)やリユースと組み合わせた「3R」の実践が、企業にも求められる時代になっています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。
実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。
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