
金属くずとは何か
金属くずとは、事業活動に伴って排出される金属製の不要物を指します。
代表的なものとしては、鉄スクラップ、アルミくず、銅線くず、ステンレス片などがあります。
建設現場、製造工場、解体工事など、幅広い業種で発生しますが、重要なのは**「素材」ではなく「排出された状況」**で判断される点です。
たとえば、
・加工工程で発生した切削くず
・老朽設備の撤去に伴う金属部材
・解体工事で発生した鉄骨部材
これらは、**事業活動に伴い不要となった時点で金属くず(産業廃棄物)**に該当します。
一方で、有償で安定的に取引され、再利用が前提となっている場合には、有価物として扱われる可能性もありますが、
保管状況・取引実態・管理方法まで含めて判断されます。
鉱さいとは何か
鉱さいとは、鉱物の採取や精錬、製造過程で発生する副産物のうち、金属や鉱物成分を含む残渣を指します。
代表例としては、
・溶鉱炉のスラグ
・製鉄工程で発生する鉱物残渣
・非鉄金属精錬時の副生成物
があります。
鉱さいは、見た目が土砂やがれきに似ている場合がありますが、発生原因が鉱物・金属の製造工程である点が判断の基準となります。
建設現場から排出される一般的な土砂やコンクリート破片は、原則として鉱さいには該当しません。
金属くずと鉱さいの判断で注意すべき点
実務上、混同されやすいポイントとして次の点があります。
1. 発生源の確認
どの工程・どの事業活動から発生したのかが最重要です。
2. 性状だけで判断しない
見た目が金属質、鉱物質であっても、
発生経緯が異なれば分類も変わります。
3. 有価物との区別
売却実績がある場合でも、
保管方法や数量、管理体制によっては廃棄物と判断されることがあります。
取扱い上の実務ポイント
金属くず・鉱さいを取り扱う際には、次の点に注意が必要です。
・許可品目との一致確認
収集運搬業者の許可品目に、対象の廃棄物が含まれているか確認します。
・混載の可否
他の廃棄物と混載する場合、積替え保管の有無や品目構成に注意が必要です。
・委託契約書・マニフェストの整合性
記載内容が実態と一致していない場合、指摘対象となります。
まとめ
金属くず・鉱さいの判断は、
**「何から発生し、どのように管理されているか」**が基準となります。
素材や見た目だけで判断せず、排出事業者・収集運搬業者・処分業者の役割を整理した上で、適切な区分と取扱いを行うことが重要です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。
実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。
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