〜未来から逆算する、新しい計画の立て方〜

皆さんは「バックキャスティング(Backcasting)」という言葉をご存じでしょうか?これは、将来の理想的なゴールを先に描き、その実現に向けて現在から必要なステップを逆算していく思考法です。対になる考え方として「フォアキャスティング(Forecasting)」がありますが、こちらは現在の状況をもとに将来を予測していく方法です。

なぜ今、バックキャスティングなのか?

近年、ビジネスや行政計画、環境政策などにおいて「バックキャスティング」の重要性が高まっています。特に以下のような状況では有効です:

  • SDGsなど長期ビジョンが必要な分野
  • 技術革新や法制度の変化によって将来が不確実な業界
  • 現在の延長線上に理想の未来が見えないと感じる時

具体例:建設業や産廃業での活用

たとえば建設業界で「10年後に完全ペーパーレスでの許可申請体制を整備する」というゴールを掲げたとします。すると今から必要なステップは以下のように逆算されます:

  1. 【10年後】電子契約・申請プラットフォームの構築
  2. 5年後】行政側とのAPI連携の開始
  3. 【3年後】社内の全書類の電子化完了
  4. 【現在】業務のデジタル化方針の策定・研修の実施

このように、遠い未来の理想を起点に、今すべき行動が明確になるのがバックキャスティングの魅力です。

行政書士としての支援のあり方

私たち行政書士が許認可業務に携わる際も、クライアントの将来的なビジョンをしっかりとヒアリングした上で、必要な制度やステップを提案していくことで、単なる「書類作成者」ではなく、「未来の実現をサポートする伴走者」としての価値を発揮できます。

行政書士吉田哲朗事務所
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吉田哲朗
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