小型家電リサイクル法とは？身近なリサイクルの第一歩

■ 小型家電の中に眠る“都市鉱山”

私たちの生活に欠かせないスマートフォンやデジタルカメラ、ゲーム機などの小型家電。これらが使われなくなったとき、家庭でそのまま捨ててしまってはいませんか？
実は、これらの小型家電には貴重な金属資源——金・銀・レアメタルなどが多く含まれており、「都市鉱山」とも呼ばれています。

これらの資源を適切に回収・再利用するために制定されたのが「小型家電リサイクル法（正式名称：使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律）」です。

■ 小型家電リサイクル法のポイント

2013年4月に施行されたこの法律の目的は、環境負荷の軽減と資源の有効活用。具体的には以下のような特徴があります：

• 対象品目は約400種類（携帯電話、デジカメ、ゲーム機、電動歯ブラシ、電子辞書など）
• 自治体と認定事業者による回収・リサイクル体制の整備
• 市区町村が自主的に参加できる仕組み
• リサイクルによって得られた金属資源は国内産業へ再供給

各地の自治体では、公共施設やスーパーなどに専用の回収ボックスが設置されており、誰でも無料で使用済み家電を回収できる仕組みが整いつつあります。

■ 企業・自治体・私たちができること

小型家電リサイクル法の成功には、企業と自治体、そして私たち市民一人ひとりの協力が欠かせません。

• 企業は製品設計の段階からリサイクルしやすさを意識
• 自治体は分別の啓発活動や回収体制の整備
• 私たちは不要になった家電を適切に回収ボックスへ

わずか数センチの機器の中にも、日本の未来を支える資源が詰まっています。
身近なリサイクルから始める“資源循環型社会”、今こそ一歩踏み出してみませんか？

投稿者プロフィール

吉田哲朗

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