産業廃棄物の排出状況
環境省によると、令和元年度における全国の産業廃棄物の総排出量は約3億8,596万トンです。
前年度比で約700万トン(約1.9%)増加しました。
業種別排出量では、前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上を占めた。その内訳は、「電気・ガス・熱供給・水道業」で約1億101万トン(26.2%)、「農業・林業」で約8,126万トン(21.1%)、「建設業」で約7,971万トン(20.7%)、「パルプ・紙・紙加工品製造業」で約3,368万トン(8.7%)、「鉄鋼業」で約2,596万トン(6.7%)でした。
種類別排出量では、上位3品目の、「汚泥」で約1億7,084万トン(44.3%)、「動物のふん尿」で約8,079万トン(20.9%)、「がれき類」で約5,893万トン(15.3%)、で総排出量の8割以上を占めました。さらに処理状況では、最終処分量が約916万トンとなり、前年度に比べ約0.3%増加しました。
地域別排出量 産業廃棄物の排出量を地域別にみると、関東地方の排出量が最も多く、約1億1,327万トン(全 体の28.3%)であり、次いで、中部地方の約6,034万トン(同15.1%)、近畿地方の約 5,328万トン(同13.3%)、九州地方の約5,197万トン(同13.0%)の順になって います。
2、どれくらいの産業廃棄物が再生利用されているか
産業廃棄物の処理状況については、リサイクル量が約2億22万トンで、割合としては全体の52.2%を占めています。
その次が減量化で、その処理量は約1億7,363万トン、割合は45.3%となっています。
最後に、最終処分量は約970万トンで、処理割合は2.5%です。
産業廃棄物全体で見れば、リサイクルの割合が過半数を超えており、がれき類や動物のふん尿、金属くずや鉱さいに関しては、90%が再利用されています。
しかし一方で、廃油や廃酸、廃アルカリなどはリサイクル率が低く、汚泥に関しては全体の7%しかリサイクルがされていません。
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