
地下工作物が老朽化したために埋め殺す場合の「自ら利用」について
埋め殺すいわゆる「埋め殺し」とは、工事時に設置した仮設材を回収せず、埋めてしまうことを言いいます。
コンクリート打設時における型枠、基礎工事における土留めの矢板、交換後の古い水道管などは埋め殺しにしてしまうことがあります。
再利用可能ですが、資材を撤去できない理由があるときに行ないます。例えば、土留めを外すことで周辺の地盤に悪影響を与えると言った場合に、この方法が使われます。埋めてしまうことで資材費も損失となりますが、新たな修復工事が行なわれる可能性もかんがみて判断しなければならなりません。ただし、合理的な理由がなければ不法投棄とみなされます。地下埋設物は、跡地利用によっては撤去しなければならないことも。場合によっては「殺す」と言う言葉を避け、残置などと言い換えることもあります。
結論として、地下工作物を埋め殺そうとする時点から占有者はそれを廃棄物と判断しているので、投棄禁止違反 になります。
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