
環境意識の高まりとともに、リサイクルは私たちの生活に欠かせないものとなりました。しかしその一方で、「適切な処理を知らずに捨ててしまった」「面倒だからと放置した」ことで、思わぬ不法投棄につながるケースが後を絶ちません。
■ 不法投棄とは?
不法投棄とは、廃棄物を正規の処分場以外に捨てる行為で、廃棄物処理法により厳しく罰せられます。個人が山や空き地に物を捨てた場合でも、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科されることがあります。
■ 注意が必要なリサイクル品と不法投棄のリスク
● 家電製品(テレビ・エアコンなど)
「粗大ゴミで出せばいい」と思っていると大間違いです。家電リサイクル法の対象製品は、市区町村では処分できません。
→ 無許可で放置=不法投棄に該当します。
● 建設資材やアスベスト含有廃棄物
リフォーム後の廃材などをそのまま投棄する行為は、産業廃棄物の不法投棄とみなされます。特にアスベストが含まれると「特別管理産業廃棄物」となり、処理には資格が必要です。
● 自動車・バイク・タイヤ
山中や空き地に乗り捨てられた車やタイヤもよく見かけますが、これもれっきとした不法投棄。リサイクル料金を支払っていない中古車などは、引き取り業者に頼まず勝手に捨てられる例が後を絶ちません。
● 家庭の不用品(家具・布団など)
「誰か拾ってくれるだろう」と道端に放置する行為も、通報されれば不法投棄です。回収業者や粗大ゴミ受付センターに依頼しましょう。
■ 不法投棄を防ぐには?
- リサイクル法や処分ルールを知ること
- 信頼できる処理業者・回収ルートを利用すること
- 自治体の回収・持ち込みサービスを活用すること
- 面倒でも「捨て方」を確認する習慣をつけること
■ まとめ
環境保全や資源循環のために行うリサイクルも、方法を間違えれば「不法投棄」という重大な法律違反につながります。
「知らなかった」では済まされない責任を、私たち一人ひとりが意識して、適切な処理を心がけましょう。
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