産業廃棄物処理業の許可申請を行う際、「これは警察許可だ」と言われることがあります。
実際には都道府県知事の許可が必要な行政手続きですが、**実態として“警察による身元確認が必須”**な点から、俗に“警察許可”と呼ばれるのです。


✅ なぜ“警察許可”と呼ばれるのか?

  • 許可申請において、申請者(法人の役員・個人事業主)に対する厳格な欠格要件の審査が行われます。
  • この審査の中で、申請者の前科や暴力団関係などの有無を警察が照会します。
  • 実質的に警察の身辺調査を通過しなければ許可が下りないため、「警察許可」とも呼ばれるのです。

✅ 実際に行われる調査内容

  1. 犯罪歴の有無(禁錮以上の刑)
  2. 暴力団との関係
  3. 過去の廃掃法・環境法令違反の履歴
  4. 実質的経営者(影の支配者)も含めて審査対象

✅ 許可申請の現場では…

行政書士や業者の間では、
「産廃は警察許可だから、役員に問題あると無理」
という表現がよく使われます。これは、書類が整っていても**“人”に問題があると許可されない**という現実を反映しています。


✅ まとめ

項目内容
許可主体都道府県知事(政令市は市長)
審査実務各自治体の環境部局+警察の照会
警察照会の意味欠格要件該当性の確認(事実上の審査フィルター)
なぜ“警察許可”と呼ばれる?審査通過に警察の同意が不可欠だから

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行政書士吉田哲朗事務所
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